ママ友と親しくなるにつれ、食事代や交通費を負担してもらったり、お土産をもらうこともあります。
その場合にお返しは必要でしょうか?
また、ママ友へお返しするとしたら、どのようなことをすればよいでしょうか?
簡単に説明していきます。
モノではなく労力や気遣いでのお返しもアリ
ママ友と親しくなるにつれ、一緒にお出かけという機会も出てくるでしょう。そんな時、食事代や交通費など、お出かけにかかる費用は、 1人の負担にならないようにしたいものです。
金銭問題はママ友トラブルの元になります。
特に、ママ友の車に乗せていただいて、お出かけというときは、運転をしてくださったという労力に対する感謝、そしてガソリン代や駐車料金にも配慮が必要ではないかと思います。
また旅行のお土産や手作りの品物などをいただいたときは、すぐにお返しをしなくても、必ず何らかの形でお返しをした方が良いでしょう。
いただいたら、お返しするという機械的な行為ではなく、自分のことを気にかけてくださったうれしさを伝えたいという気持ちで、お返しをしたいものです。
たとえ相手のママがお返しはいらないと言って下さったとしても、もらいっぱなしや、おごられっぱなしなどは避けた方が良いです。
品物でのお返しでなくても、心からの感謝の言葉はもちろんのこと、代わりに買い物をしてきてあげたり、子供を預かってあげるなど、労力や心遣いでお返しをするのも良いと思います。
ポイント
お返しはママ友に心から感謝することが大事で、それがモノではなくても労力や心遣いでも構いません。
甘えすぎない配慮が必要
甘えから生じるトラブルの中に、子供を預けることによるトラブルがあります。
「いつでも預かってあげるわよ」と言うママ友の言葉に甘えて、子供を一度預けると、その便利さから、ついつい頻繁に預けてしまいがちです。
しかし預かる側にしてみれば、ママ友の子供を預かった責任があります。事故を起こしたり、怪我をさせては大変と預かる側は気を使うのです。それが一度や二度ではなく、頻繁になると、預かる側もいい気はしません。
しかし、「いつでも預かってあげるわよ」と言ってしまった手前、今更断りにくいのです。
「親しき仲にも礼儀あり」という諺があるように、お願い事が一方的にならないようお返しをする配慮と、相手のママ友の生活のリズムを崩さないようにする配慮が必要ではないかと思います。
体験談/甘えてしまったために
私は子供が小さいので、車で移動することが多いです。どうせならママ友親子を誘った方が子供も喜ぶし、私もお話が出来るからいいと思い、近所に住むママ友を誘って、いろいろな場所に行くようになりました。
ママ友が「あなたがガソリン代を払ってくれるのだから、私に駐車代を払わせて」と言ってきたので、「1人で行っても同じだけかかるのだからいいわよ」と言いながらも、気を使わせるのもいけないと思って、受け取っていました。
ある日いつものように、そのママ友と一緒に出かけました。駐車場が一杯だったので、路上に止めたところ、駐車違反で捕まってしまい、罰金を払わなくてはいけなくなってしまいました。
私のせいだったので、私が払おうと思っていましたが、彼女が「私も半分払わせて」と何度も言うので、深く考えずに甘えてしまいました。それがいけませんでした。
私の母と彼女の母親は、以前から習い事が一緒で、知り合いでした。
母は他の方から彼女の母親が「娘さんは、駐車代をうちの娘に払わせるために、うちの娘を誘う」とか、「この前は駐車違反の罰金までうちの娘が払わされた」と文句を言っていたと言われたそうです。
母から「あんたのせいで恥をかいた」とすごく怒られました。
彼女の言葉だったのか、彼女のお母さんの言葉だったのかはわかりませんが、いくら親しいと思っても、心を許して甘えてはいけないと反省しました。(20代、幼稚園児のママ)
ポイント
ママ友には甘え過ぎず、お返しをする配慮を常に持っておくことが大切です。
お互いの関係が安定する時
お互いの関係が最も安定するのは、「コスト」と「報酬」のバランスが取れている時だと言われています。
「コスト」とは、相手との関係に費やす時間の負担や、我慢や心配など相手によってもたらされる心理的負担のことをいいます。
そして「報酬」とは、相手から好かれているという感覚や、助けてもらったり、プレゼントをもらうなど、相手から受ける嬉しい感情のことをいいます。
この2つのバランスが崩れると、人間関係はうまくいかなくなると言われています。
例えば、私は彼女をこんなに助けてあげているのに、彼女は何もしてくれないというような時に、不満が溜まって、2人の関係に居心地の悪さを感じるようになるというわけです。
ママ友に限らず、相手の方が何を望んでいるかを想像することを習慣化し、相手の求めていることをお返しすることができるようになると、人間関係もスムーズにいくと考えます。
ポイント
ママ友が何を望んでいるかを考えて、ママ友の求めていることをお返しできるようにしていくことが大切です。